STEP1 : コンセプトの明確化
STEP2 : ゾーニング
STEP3 : 家具種の決定
STEP4 : 動線の確保
STEP5 : 家具のサイズ調整
STEP6 : カラーコーディネート
STEP7 : アイテム選定
1.部屋のコンセプトの明確化
お客様から理想のお部屋についてのご要望をヒアリングしたら、インテリアにまつわる専門知識をもとにこれを整理して、具体的な素材や機能、インテリアのテイストに落としこみます。あいまいなご要望をできるだけ具体化し、優先順位を付けて整理します。
例えば・・・
<お客様>
全体に白くて、かっこいい感じ、生活感はなくて、片付けやすい、広く感じて、掃除がしやすく、物は置かない、友達は呼びたい、鍋もしたい、友達はときどき泊まるかも、テーブルでときどき仕事もするかも、とくに掃除のしやすさは絶対重要
↓↓整理します↓↓
<インテリアコーディネーター>
コンセプト 「友達が集まる、シンプルモダンの白いお部屋」
◎重要:お掃除のしやすい素材・デザイン
〇テーブルはお友達と鍋ができる大きさ
〇広く感じるように、余白をとって、大きすぎる家具は避ける
〇収納家具は隠せるタイプ
〇お友達用エキストラベッドとして使えるタイプのソファ
〇照明はお仕事にも対応できる明るさが必要
インテリアのテイストは、雑誌などの媒体によって様々な使われ方がされ、定義が曖昧だったため、「シンプルモダン」といっても、思い描くイメージが相違することがありました。スタイリクスでは、インテリアのテイストをシステマチックに分類し、素材や色を定義することで、お客様の理想のイメージをインテリアコーディネーターが正確に共有できるようにしています。
イメージごとの実例は、以下のリストからご確認いただけます。
2.ゾーニング
ゾーニングとは、用途に応じて、お部屋のエリアを区分していくことです。
ひとつながりのリビングダイニングでは、どこが「リビング(くつろぐ場所)」でどこが「ダイニング(食事する場所)」か、さらにワンルームでは、どこが「寝室(寝る場所)」なのか、具体的な家具の配置を検討する前に、大まかなゾーニングを行うことが重要です。
いきなり家具の配置をしてしまうと、朝の身支度のときに使う姿見とコートハンガーとドレッサーがそれぞれ別の場所にあって行ったり来たり、ということも生じます。インテリアコーディネーターは、ただ、部屋の大きさに応じて、家具が入るように並べるのではなく、その部屋での生活を具体的に想像して、使いやすく心地いい配置になるように考えています。
3.家具種の決定
大まかなゾーニングができたら、実際の家具のレイアウトの検討に入ります。
ダイニングは、一般的なダイニングセットでいいのか、椅子は何脚おくのか、一部はベンチにするのか、ソファダイニングにするのか?収納家具であれば、どのくらいの大きさで、引き出しなのか扉なのか、オープン棚なのか?といったことを決めていきます。迷ったときは、「STEP1」で整理した優先順位に立ち返ります。最初にコンセプトや優先順位を明確にしているから、たとえ目移りしても、本当に必要な条件を思い出すことができます。
例えば・・・
<お客様>
・合皮のチェアもいいけど、こっちの布製もチェアもおしゃれだな!
・ダイニングとリビングをまとめて、ソファダイニングにすればいいんじゃないの?
・このオープンシェルフ、おしゃれ!これでもいいかな?
↓↓コンセプト・優先順位に立ち返ります↓↓
<インテリアコーディネーター>
・お掃除のしやすさが重要とのことでしたので、こちらの合皮のチェアの方が綺麗な状態を保ちやすくておすすめですよ
・ソファはご来客用にベッドになるタイプをご検討されるのであれば、ダイニングとは別にした方がいいですよ
・物は置かずにすっきりとしたお部屋がご希望であれば、扉付の隠せる収納がおすすめですよ
4.動線設計
動線設計とは、お部屋の中で移動する通り道を考えること。
お部屋に入ってから椅子につくまでの動線、ソファまでの動線、洗濯物を干すときに洗濯機からベランダまでの動線、配膳のときのキッチンからダイニングまでの動線など。お客様がお部屋で生活する様子を具体的に思い描いて、お部屋の中必要な動線をなるべく無駄なく設計します。
5.家具のサイズ検討
置きたい家具をすべて置いてみたら、お部屋の中に通路の確保ができない、ということもあります。また、家具が大きすぎるとお部屋が狭く感じてしまうこともあります。通路の確保はもちろんですが、「多少狭くなっても、大きなソファが最優先」なのか、「少しソファが小さくても、広く感じるお部屋にしたい」のか、といったお客様ごとに異なる優先順位も考慮して、インテリアコーディネーターは、適切な家具のサイズを検討します。これで、家具のレイアウトが決定します。
一般的な家具のレイアウトに関する知識は、こちらでご紹介しています。ご参考にどうぞ。
6.カラーコーディネート
家具の配置が決まったら、全体のバランスを見ながら、配色を検討します。
例えば「白い家具のお部屋」といっても、全体をモノトーンにまとめるのか、鮮やかなアクセントカラーを入れるのか、アクセントカラーな何色がいいのか、といった具体的な検討を行います。
7.アイテム選定
ここでようやく、実際の家具やカーテンなどのアイテム選定です。
これまでに検討した家具種、家具、サイズ、色といった条件を満たす家具を、お客様のご予算に合わせて選定していきます。
他にも照明が必要であれば、作業に必要な明るさを計算したり、観葉植物や雑貨、アートのような装飾まで合わせてコーディネートすることもあります。プロのインテリアコーディネーターは、単にセンスのいいお部屋をつくるだけでなく、家具やカーテン、照明、建築など、あらゆる知識を駆使して、住み心地のよいお部屋をつくります。これを自分で全部考えるとしたら、とても大変なことですね。
実際にご利用されたお客様の声をご紹介した「お客様の声」のコーナーでは、お客様それぞれが、それぞれに異なる視点でインテリアコーディネート・サービスを利用して感じたメリットをお話しています。参考に是非お読みください。
お客様インタビュー