自宅をおしゃれでセンスのある好みのお部屋にしたいと思った時、最近はインスタグラムなどもあり、参考にできるインテリア画像もたくさんあります。でも、インテリアの画像からインスピレーションを得て、同じレベルのスタイルを自分の家で再現・演出するのはなかなか難しいものがありますよね。

レイアウト、家具、カーテン、ラグ、照明、アクセサリー、カラーコーディネート、快適性など、考慮すべき要素はたくさんあります。これらすべてを自分で決めようとすると、圧倒されてしまい、プロの助けが必要だと感じるかもしれません。

そんな時に相談をお願いしたいのがインテリアコーディネーター。

でもどんなサービスを提供してくれるのか、依頼費用はいくらくらいなのか、相場は?など、利用頻度が高くない分、わからないことも多いと思います。値段が高すぎるのも困るけど、安すぎても心配。

株式会社フォー・ディー・コーポレーションが運営するスタイリクスは、インテリアコーディネートの業界で20年以上の実績をもち、インテリアコーディネートのご依頼・相談を受けてサービスを提供するとともに、様々なコーディネーターや企業と接したり情報を収集したりしています。そんな立場から、インテリアコーディネーターへお部屋のコーディネートを依頼する際の費用や相談の料金がどのくらい発生するのか、その相場や料金体系など、ポイントを押さえて詳しく解説したいと思います。

 

インテリアコーディネート料金の仕組みと費用相場

まずは、インテリアコーディネーターに依頼した場合にかかる料金の仕組みから解説します。

主な費用の種類

基本的な費用は、コーディネーターの空間設計にかかる設計料金、商品選定、配置計画などにかかるコーディネート料金、選定された商品の代金、そして施工費用の4種類が主な費用です。

その他の費用

細かいところでは、ショールームへの同行や相談料、プレゼンボード作成料を設計料金やコーディネート料金に含まないで、別途追加で名目を立てて計上される場合もありますが、設計料金やコーディネート料金の中にそういった費用が含まれていることも多いです。

インテリアコーディネートプラン

 

設計料金

設計料金に含まれる費用

造作家具の設計、造作内装材の設計、照明計画、キッチン等設備設計業務、施工手配、現場監理、コンセント・スイッチの配電図などが含まれます。他社の設計に対してセカンドオピニオンが欲しい場合に、既存の設計書のチェックというような業務もあります。

利用される場面

主には、企業対企業での取引になり、個人で依頼することはあまり多くありませんが、個人でも新築注文住宅やリフォームで依頼した工務店の対応が不十分だったり、こだわりが強くて自身でも設計に関心があったり、あるいは店舗を開業するような方は、この分野のプロに仕事を発注することもあります。

料金体系は、<基本料金>+<制作料・プランニング費用>といった形が基本です。

設計の基本料金体系と相場

各企業や個人が、自分達の経験やクラス感などから固定で決めています。

具体的な費用相場としては、3万円前後が多いと思いますが、打ち合わせ回数が多い案件や扱うものが高額なものの場合は、5万円とか10万円とかに上がる場合も考えられます。

制作料・プランニング費用体系と相場

こちらは変動料金となります。変動の元になるのは、製品を収めるものが中心の場合は製品の販売額がベースで、プランニングが中心の場合は、時間がベースになります。

具体的な費用相場としては、販売額全体の10%~20%が多いでしょう。販売額に搬入・設置費用を含まないと高めの率の設定になります。

 

コーディネート料金

コーディネート業務には大きく2種類あります。一つは内装・設備系で、もう一つはインテリア用品系です。

内装・設備系のコーディネート料金に含まれる費用

内装設備系の業務は、床・壁・天井・建具など内装材や照明器具・設備機器等の色・柄・機種の選定、収納計画、照明計画、平面計画、プレゼンボード等コーディネート資料作成、サンプル作成、取寄せ、積算、明細書作成などです。

内装・設備系のコーディネートが利用される場面

内装設備系は、新築を建てる時や新築マンション購入、中古マンションを買ってリノベーションしたり、現在住んでいる場所をリフォームしたりする際に、ハウスメーカーやリフォーム店、工務店などで建築の延長で提供されることが多いと思いますが、前述の設計業務と同様に、依頼している会社に不安がある場合には、別途追加でインテリアコーディネートのサービスを専門にするプロに依頼するということも可能です。もちろん、業務内容の1部のみを依頼することもできます。

採寸や搬入経路の説明

料金体系は、<基本料金>+<プランニング費用>が一般的です。

内装・設備系のコーディネート基本料金と相場

設計と同様、各企業や個人が自分達で固定で決めています。

具体的な費用相場としては、5万円~10万円が多いと思いますが、こちらも打ち合わせ回数が多い物件や高級な邸宅になると、10万円以上に上がる場合もあります。業務内容を1部しか依頼しない場合は、プランニング費用に対して基本料金の比率が高くなるので、そのあたりは注意が必要です。

内装・設備系のプランニング費用と相場

こちらは変動料金となりますが、変動の元になるのは、会社や個人がサービスを行う顧客のタイプによって分かれます。タイプの一覧は下記のとおりです。

  • 設計と同様に時間ベース。時間当たりの単価を設定してかかる時間で計算します。
  • 対象物件の面積ベース。面積あたりで大体の作業ボリュームが一定の案件を行うコーディネーターの場合はこちらを採用していると思います。
  • 対象物件の部屋数ベース。対象にするエリアが一部屋の大きさにばらつきがある所で活動しているコーディネーターの場合はこちらを採用していると思います。

具体的な費用相場としては、部屋数ベースでは1万円~3万円と幅があります。基本料金が安いと部屋数ベースが高めに設定されやすい傾向にあります。

インテリア用品系のコーディネート料金に含まれる費用

インテリア用品系の業務は、家具、カーテン等窓回り、敷物、照明器具、雑貨、アート、グリーン等インテリア用品の選定及びその配置プランの作成、コーディネート資料作成、サンプル取り寄せ、見積もり作成などです。

インテリア用品系のコーディネートが利用される場面

インテリア用品系は、これまでのものと違い、一般の消費者が最も気軽に利用できるインテリアコーディネートサービスでしょう。住宅を建築した場合はもちろん、一人暮らしやワンルームの賃貸でもお引越しの際に、より良い暮らしにするために、インテリアの知識が豊富な専門家(インテリアコーディネーター・インテリアデザイナー)にアドバイスをもらえるサービスは人気が高まっています。サービスを利用してみたい方は、コーディネート事例利用した人の意見を確認するのがおすすめです。

料金体系は、<基本料金>+<選定料>が通例でしたが、最近は基本料金が無い場合も多いです。

インテリア用品系のコーディネート基本料金と相場

オーソドックスなインテリアコーディネートの会社やフリーランスの場合は、固定で決めた費用があります。

具体的な費用相場は、0~3万円程度。インテリア相談のみで商品選定を含まないサービスをやっているところは、この基本料のみとなるので、もう少し高い所もあるかもしれません。また、人気の高いコーディネーターで仕事が多い人は、他の業務の方が金額が大きくなるため、家具選定の基本料金は高めに設定されることもあるでしょう。

インテリア用品系の選定料と相場

こちらは、基本的には変動料金ですが、変動の元になるのが部屋数の場合は、依頼する部屋数が一つだと一律の料金のようにも見えますね。一般的には、変動の元になるのは、部屋数の他に、時間ベース、商品の販売額ベースがあります。

具体的な費用相場としては、部屋数ベースだと2~3万円。商品の販売額ベースでは採用商品代金の5~10%が多いと思います。最近は、ニトリやIKEAのような家具店でインテリアコーディネート相談を受けれるようになり、店舗だけでなくオンライン・LINE・電話などで相談ができたり、ネットで個人がシミュレーションソフトを使った提案ををしたりするようになり、提供側も多様化してきました。

お部屋コーディネートのヒント

家具店やネットの個人サービスに依頼する際の注意

こういったケースでは、料金が安かったり、費用が0円と無料だったりするのはありがたいのですが、自社ブランドを売るためにヒアリングが不十分なまま正しくないアドバイスをしたり、専門の知識や経験を十分持っていないまま単にCADが使えるインテリア好きの人がサービスを提供していたりすることも多いので、注意が必要です。

予算やイメージに対する希望・要望を伝えたうえで、納得のいくまで的確な説明してくれるコーディネーターだと安心です。インテリアの選択は、見た目の問題だけではなく、それから先十年以上の今後の暮らしを左右する重要な決定事項ですから、価格の面などから気軽に利用できることだけを優先して依頼しないようにしたいですね。

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商品代金

商品代金に含まれる費用

商品代金は、建物付随の内装、設備、備品、家具、カーテンなど窓回り、照明、敷物、雑貨、アート、グリーンなど、モノとして納品したものの代金です。商品そのものと配送設置費用などが入ります。

企業・事業者による対応範囲の違いと注意

企業によっては、これらを調達できて納品するところまでワンストップでサービスするもあれば、調達は紹介だけ、あるいは顧客側が個人でやる必要があるところもあります。

これらの商品も大きくは建物付随の内装設備系をやるところと、家具から先のインテリア用品系をやるところに分かれます。ここは流通が大きく異なることから、両方やるのが難しい所で、両方やっている場合は、限られた一部のブランドでの取扱いをしています。

そういう意味では、できれば、それぞれ専門にしているところに分けて依頼する方がしっかりと提案してもらえるでしょう。

また、自社で商品を納品するところまでサービスしている所の方が、経済的にはお得にコーディネート相談を利用できます。紹介だけ、提案だけ、となると、商品の総額にも寄りますが、商品の販売ができない分相談料を高く設定する必要が出てしまいます。

具体的な費用相場

具体的な費用相場としては、内装設備系は数十万円~数百万円まで住宅の大きさと対象範囲、どのクラスのものを入れたかによって大きく異なります。家具インテリア用品系は、カップルからファミリーのリビングダイニングとベッドルーム(2ベッド)一式で以下のようなイメージです。

通販クラス:35万円、量販クラス:50万円、中級:100万円、上級:150万円、ハイブランド:250万円

 

施工費用

施工費用に含まれるものと相場

施工費用は、設計の結果、工事も設計やコーディネートを依頼した会社でやる場合にはかかりますが、設計と施工が分かれている場合は、施工をする工務店やリフォーム店に、別途見積もりをもらって支払います。

この費用相場も、数十万~数百万円まで内容によって大きく異なります。大きな物件の場合は、1,000万円以上ということもあります。

 

インテリアコーディネーターの種類

次にインテリアの相談を行うコーディネーターにはどういう種類があり、どのような仕事やサービスをしているのかを解説します。

インテリアコーディネーターは、住宅や店舗、商業施設の空間設計や内装を主に行う場合と、その空間の中に入る家具インテリアアイテムの計画・提案を主に行う場合に分かれます。

 

空間設計・内装系

この分野を専門に行うのは、「ハウスメーカー・工務店・リフォーム店」「設備・建材メーカー」「建築設計事務所」「インテリアデザインオフィス」に属しているコーディネーターです。

接する機会のあるインテリアコーディネーター

法人向けにサービスを行っている場合と個人向けに行っている場合がありますが、この記事を読んでいる読者が接する機会があるのは、住宅を新築した場合やリフォームした場合に、設備や内装を決める際にアドバイザーとして登場するインテリアコーディネーターでしょう。

デザインにこだわりたい場合は注意

ここのコーディネーターは、会社によって専任のスタッフがやってもらえる場合とそうでない場合があります。インテリアの知識やノウハウに乏しい営業担当者が対応している場合もかなり多く見られますので、デザインにこだわりたい場合は、工務店やリフォーム店選びの際によく確認した方が良いでしょう。

工務店のインテリアコーディネーター

工務店で働くコーディネーターは社員の場合もあれば、フリーランスで契約して働いている場合もあります。ここで働くコーディネーターは、空間設計や内装選定だけでなく、建築現場に足を運び、進捗や施工状況をチェックすることも行います。

 

家具インテリア系

この分野を専門に行うのは、「インテリアコーディネート会社」「家具店・インテリアショップ」「インテリアデザインオフィス」といった企業の他、フリーランスとして個人で事業主となって仕事をしているコーディネーターです。

個人でも依頼を受ける家具インテリア系

空間設計・内装系のコーディネーターは住宅建築の一環で自然についてくることが多いため、個人で依頼することがほぼありませんが、家具インテリア系は、個人で依頼してサービスを受けることが一般的です。

コーディネーターの立場の違い

家具店・インテリアショップに属するコーディネーターは、基本的には自社で販売している商品の案内をする役割です。その意味では販売員の位置づけです。それに対して、スタイリクスのようなインテリアコーディネート会社のコーディネーターは、理想の空間を作るための計画や提案をするアドバイザーやコンサルタントの位置づけです。

インテリアコーディネート会社に依頼すると、家具店・インテリアショップと違い、提案してもらえる家具インテリアブランドの数が圧倒的に増えます。通常家具店・インテリアショップでは自社ブランドのお店の場合はそのブランドのみ。複数ブランド扱っている場合もせいぜい10~20程度です。

インテリアコーディネート会社であれば、人気ブランドも含めて一桁多い数のブランドを扱っていることもあります。そのため、より多くの知識を必要としていますし、依頼主の暮らしをしっかりチェックした上で専門的なアドバイスを行いますのでプロのインテリアコーディネーターがいるケースが多いでしょう。スタイリクスでは500ブランド10万点と豊富なバリエーションで理想のお部屋づくりをサポートしています。

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