暮らしに花を!インテリアと花を楽しむPoint(3)
素敵なお部屋=インテリア+花!?
3回にわたってお送りしている連載
「暮らしに花を!インテリアと花を楽しむポイント」
ついに、今回が最終話となりました。
最後は、シックモダン、和モダン編と、いよいよ花を飾る際のポイントをお届けします!
▼前回までを見逃した方はこちらからどうぞ▼
第1話「シャビーシック・エレガンス編/花を選んでみよう!」
第2話「アジアン・カントリー編/花を選んでみよう!」
シックモダン
落ち着いた高級感を感じさせる「シックモダン」
最もお部屋を落ち着かせる効果を持つこのテイストは、細分化されたモダンテイストの中でも、世代や性別を問わず人気のテイストです。
ダーク系の家具でまとめ、まるでホテルのラウンジのような大人の空間を演出します。
洗練されたシックモダンなお部屋には、こんなお花、いかがでしょう。
◆カラー◆
モデルルームの定番ともいえる白のカラー。
ダーク系の家具ともコントラストがつくので、単調になりがちなシックモダンのお部屋のアクセントに◎
アジアンでご紹介した赤のカラーとは全く違う表情が楽しめますね。
【花言葉】: | 愛情(白)、壮大な美(黄) |
【豆知識】: | カラーの語源は、ギリシア語で美しいを意味する「calla」に由来するといわれます。また、花びらに見える白く大きな苞(ほう)と呼ばれる部分が、修道女の襟(カラー)に似ていることにちなむとも。 |
【花もち】: | ☆☆☆ |
和モダン
飾らない凛とした美しさが魅力の「和モダン」
ベースにはアースカラー、アクセントには日本古来から使用されている伝統色を用いて、古き良き日本の落ち着いた雰囲気を演出します。
障子の格子や桟をイメージさせる直線的なデザインの家具や、無垢材や和紙などの自然素材を取り入れることで、和の印象を高めます。
シンプルで美しい和モダンのお部屋には、こんなお花、いかがでしょう。
◆クレマチス◆
日本の伝統色を思わせるカラーバリエーションで、生け花や茶花にもよく使われるクレマチス。
花はもちろん葉やツルの動きも魅力的で、和の雰囲気によく似合います。
【花言葉】: | 心の美 |
【豆知識】: | いくつもの系統にわかれ、花の形は多種多様。水あげは、ハンマーなどで切り口から5cmくらいを、切り口が割れる程度まで叩く「叩き」とよばれる方法で行います。 |
【花もち】: | ☆☆ |
◆桜◆
和といえば、やはり外せないのが桜。
アースカラーを意識した、古木や渋めのグリーン、すっきりとした花器と合わせるのがポイント。
大胆に飾れば、一気にお部屋に春がやってきますよ。
桜でリースなんていうのも粋ですね。
組紐や水引など、和を感じるアイテムを取りいれると、お洒落感がアップ。
和モダンにピッタリな洗練されたアレンジに仕上がりますよ。
【花言葉】: | 優れた美人、純潔(ソメイヨシノ) |
【豆知識】: | 今年の開花予想は、関東だとちょうど一月後くらい。けれど切り花ならすでに出回っているので、お部屋で春を先取りしてみては? |
【花もち】: | ☆☆☆ |
◆桃◆
3月3日はひな祭り。ひな祭りといえば桃の花。
桃には安産、厄除け、長寿などをもたらす力があるといわれています。
苔の深いグリーンに、桃のピンクが映えるアレンジは、お部屋をなごみの空間に。
【花言葉】: | 気立てのよさ(ピンク)、人柄のよさ(白) |
【豆知識】: | 奈良時代の貴族には、清酒に桃の花びらを浮かべて飲むお酒「桃花酒(とうかしゅ)」が盛んに飲まれていました。古来には、美しく、邪気を祓い不老長寿を与えるとされた桃のお酒を飲み、季節の節目を無事に乗り越えるという意味があったそうです。桃の花を眺めながら桃花酒を一杯。大人も楽しめるひな祭りになりそうですね。 |
【花もち】: | ☆☆☆☆ |
花を飾ってみよう
2回にわたって、花の選び方、購入する際のポイントをお伝えしてきましたが、さあ、いよいよお部屋に花を飾ってみましょう。
お部屋で切り花を楽しむために、おさえておきたいポイントとは!?
◆花をもっと楽しむために◆
花に合った花器を選ぼう 花を美しく見せるために重要な花器。 |
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水の量に気を付けよう 花を生ける際、花器に入れる水の量は、花器に対して8割くらいが目安。 |
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こまめに水を替えよう 花を生けたら、できるだけこまめに水を替えましょう。目安は1日1回。 |
- 他にもあります!花もちをよくする方法
せっかく選んで買ってきた花ですから、すこしでも長く楽しみたいですよね。
こまめな水替えにプラスすることで、もっと花もちをよくする方法、ぜひぜひ試してみてくださいね。
○切り戻し
要領は水切りと一緒で、花が水を吸いやすくするために、茎の先端から2~3cmくらいのところを切ることです。
生けてしばらく経ったら、切り戻しをしてみましょう。
○花摘み
植物は花が咲き終わったものに対しても、実をつけようと養分を送り続けてしまいます。
すると、まだ咲いていない花に十分に養分がいかなくなってしまうことも。。
咲き終わった花は、早めに摘んでしまいましょう。
○延命剤
花もちが悪くなる原因の一つは、発生するバクテリア。
延命剤には、花の養分の他に、バクテリアの発生を防ぐ成分が入っているので、使うと花もちがよくなります。
花を買うと付いてくることも多いので、適宜使ってみましょう。
○飾る場所
花を飾る場所によって、花もちは大きく左右されます。
直射日光が当たるところ、エアコンの風が直接当たるところは、花が傷みやすいので、極力避けるようにしましょう。
また、花は気温が低いほど、もちがよくなる傾向にあります。
お部屋の中でも、これらを意識して、飾る場所を工夫してみてくださいね。
いかがでしたか?
花があるだけで、いつものお部屋がグッと華やかに。
花がある暮らしっていいもんですよ♪
この連載で、少しでも多くの人に、花とインテリアの素敵な関係を楽しんでいただければ嬉しい限りです。
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました!
【出典】花屋さんの花 楽しむ図鑑
花を五感で楽しもう!
花の香りには、深い「癒し効果」があるそう!
嗅覚刺激は、他の刺激と違って脳にダイレクトに伝わるため即効性が◎
また、ローズの香りには、女性ホルモンのバランスを整える作用もあるとか。
これは美しい見た目だけではなく、香りも堪能しないともったいないですね!
心が疲れた時には、花の香りをうまく活用してみませんか?