ミッドセンチュリー家具が主役、北欧モダンインテリア
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20世紀中頃、主にアメリカで発達したミッドセンチュリー家具。
チャールズ・イームズやジョージ・ネルソンといった建築界の巨匠がデザインしたこの時代の家具は、一般家庭にも取り入れやすいシンプルなフォルムと使いやすさ、それでいてデザイン性も考慮されているのが魅力で、今なお世界中のファンから愛されているスタイルです。
例えばポップなブルーと白が爽やかな写真のダイニングチェア。アームシェルチェアと呼ばれるこのチェアは、その柔らかい雰囲気や色の選択肢の多さから、北欧スタイルに取り入れられることも多いアイテムです。とくにダウェルベースと呼ばれる脚部分に木材を用いたデザインは、自然素材を多用する北欧インテリアにぴったりですよね。
今回はそんなミッドセンチュリー家具を主役にした、北欧モダンコーディネートをご紹介致します。
家具の配置に一工夫
写真右下に見えるのはガラスパネルのファイヤープレイス。そしてその対面には陽射しが贅沢に差し込む大きな窓と、この部分はまさに空間の特等席。そんな好条件の場所にはゆったりソファーを置いて寛ぎのリビングを作りたくなりますが、ダイニングを持ってくるという選択も。ここに置くダイニングセットが、空間の主役になる仕掛けになっていますよね。
横長のダイニングテーブルを配置したらダイニングチェアは片側に寄せて、どの席からも窓の外を眺めるのが贅沢。 『自然』をキーワードにした北欧スタイルだからこそ、この視覚効果もアクセントになってくれますよ。
北欧デザインの照明をセレクト
冬季の日照時間が短い北欧では照明の果たす役割が大きく、多くの照明デザインが生まれたことでも知られています。北欧風照明のポイントは、曲線を使った優しいフォルムや柔らかい色。素材にプラスチックペーパーや木材を使用するなど自然の風合いを大切にしていることも特徴です。
ミッドセンチュリー家具と同年代にデザインされたものを選ぶと家具との相性がさらに良くなりますし、お気に入りのデザインを探すのも楽しいですよね。
主張しすぎない、優しいローソファー
ダイニングに見せ場を作ったら、リビングはシンプルにまとめるのはいかがでしょうか。
重心の低いローソファーは存在感を主張せず、空間を広く見せる効果はもちろん安定感とリラックス効果があるのも魅力的。背もたれのないものを選ぶとさらに圧迫感のない空間になります。
デザインはシンプルなものを、素材はファブリックを選ぶとより北欧風に。丸みのあるフォルムは柔らかい印象を与えてくれるだけでなく、後ろ姿の高低差がアクセントにもなってくれます。
ポイントはソファーの色。写真のように構造体がモダンな場合、モノトーンを選ぶとよりモダンな雰囲気に。薄めのグレーを選べば自己主張せず、周囲の色を引き立ててくれますよ。
ホームライブラリーという異空間
ファイヤープレイスの裏側にあるブックシェルフ。ダイニングチェアを持ち込めば、そこは立派なホームライブラリーに。居心地の良い空間が完成しますよ。
アームシェルチェアのブルーとブランケットの黄緑がアクセントのこの空間。そのインパクトに比べると、白のシンプルなブックシェルフは何だか物足りない印象に。ここにも彩りが欲しいですよね。
そんなときには写真のように壁の一部にデザインを入れるのはいかがでしょうか。すでに空間に存在する色を使えば、周囲との馴染みが良くなりますし、少し丸みのあるポップなフォントは北欧空間との相性も良いですよね。
人気の北欧モダンスタイル。
温かさとスタイリッシュさが共存した空間で、居心地の良い時間を過ごせたら素敵ですよね。