クールジャパンなタタミ・リビング
~インテリアコーディネーターが
プロの視点でコーディネートを解説します~
当たり前のように見てきた「畳」。その美しさを再発見させてくれる、ラグがあります。畳、和室、日本住宅にある静かな美意識。和室がある家は少なくなった今、和の魅力をあなたも再発見してみませんか?今回は、日本の畳にインスピレーションを受けたペーパーコードラグを使ったコーディネートを、高いデザイン性で人気のラグブランド「スプリングヴァレー」よりご紹介します。
エキゾチックな「和」
ゴールドのテーブル、漆塗りを思わせるブラックのサイドテーブル、着物柄を連想させる花柄の壁掛けといった、海外から見た「和」の要素が取り入れられて、畳のラグと調和させる、上級テクニックのコーディネート。ゴールドを用いた豪華なインテリアに、フラットでシンプルな畳のラグを合わせることで、けばけばしい華美な感じにならず、全体を上品にまとめ上げています。
日本的な静けさの表現
「わび・さび」といわれる日本特有の慎ましやかな美を表現したコーディネート。ここでは、緊張感のある静寂を崩さないよう、装飾をしすぎないことがポイント。奥の赤茶色の壁は、空間に奥行を感じさせ、幻想的な雰囲気を演出しています。こんな部屋で一日の終わりに一人目を閉じれば、心の奥深くまでリラックスできそう。濃色の壁と明るいベージュのラグのコントラストにより、ラグの畳模様がより際立って感じられます。
日本の美を取り入れる
和室も着物も触れる機会が少なくなった今、普段忘れがちな日本の美。それでも、例えばお寺に訪れたときには、「やっぱり日本人だな」と思うような心の落ち着きや懐かしさを感じたりします。「和室をつくろう」「和モダンのインテリアにしよう」といった大げさなことでなくても、今のリビングに畳のラグを敷いただけで、私たちのDNAに呼応するような(?)懐かしい心地よさを手に入れることは可能です。ペーパコードのラグなら、現代的な洋のインテリアにも合わせやすく、手軽に取り入れることができますよ。