ウォールナットでつくるシックなダイニング
~インテリアコーディネーターが
プロの視点でコーディネートを解説します~
人気のウォールナットの家具。ウォールナットは、世界三大銘木(マホガニー・チーク・ウォールナット)の一つとしても知られる高級木材です。柔らかな濃淡のグラデーションが美しいチョコレートカラーの木肌は、じっと見つめていたくなるほどの美しさです。今回は、ウォールナットの高級木材としての気品を存分に楽しめる、シックなコーディネートを、飛騨高山の家具メーカー日進木工の事例からご紹介します。
「高貴な色」=「紫」の威力
ウォールナットの家具を上品な印象にまとめるなら、パープルを合わせるのはおすすめのコーディネートです。紫、というと、難しい色のように思われますが、青と赤を掛け合わせた紫は、赤系とも青系とも合わせやすく、また反対色のイエローを合わせてもよく、実は合わせやすい色。シックモダンのコーディネートでは、インテリアコーディネーターからおすすめしてみると、「自分では選ばないけど、素敵」と言われる色の一つです。しかも、紫は、歴史的に位が高い人が用いる色だったため、高貴な印象の色があり、高級感を演出するのには最適な色といえます。
線の細さは、高度な技術の証
日進木工は、飛騨高山の家具メーカーの中でも、線の細いデザインを特徴としています。ダイニングテーブルとダイニングチェアのシャープな脚のラインから生まれる、気が引き締まるほどの緊張感が、ご自宅のダイニングを特別な空間へと演出してくれます。この線の細さは、乾燥・製材の高い技術があってこそ実現するもの。脚やアームの先端といった細部まで、抜かりなく、研ぎ澄まされたその造形はまさに匠の技といえます。本格的な家具メーカーの椅子は高価なものではありますが、実際にご覧になると納得させるだけのものがあります。是非実物を見て、職人技を体感していただきたいものです。