モロッカンインテリアのコーディネート
モロッコは、北アフリカにあり、地中海を挟んでヨーロッパの影響を受けつつ、文化的にはアラブ連盟の一員としてエキゾチックで色彩豊かな特有の芸術性を持つ国です。
そういった背景から、モロッカンインテリアのコーディネートは、アラブ様式とヨーロッパ様式がミックスして調和した独特のお部屋になります。
アラブの文化は日本で広まっていないので、なかなかハードルの高いインテリアコーディネートですが、その異国情緒を少しでも感じられるモロッコ風のインテリアを作るポイントを見ていきましょう。
モロッカンインテリアのフォルムと模様
モロッコ風のフォルムは丸みを帯び、どっしりとした作りで床座に近いロースタイルです。このタイプのフォルムは、一体感や共同体意識を高めると考えられているため、モロッコでよく使われています。
装飾・模様は、モロッコの豊かな歴史や文化遺産と関連づけられるものがたくさん見られます。装飾は神秘的な金属彫刻で彩られた伝統的なものがよく見られます。模様は、ベニワレンラグなどモロッコの伝統工芸品に使われるシンプルでスタイリッシュな格子柄、幾何学模様、ダイヤ柄、トレリス模様、ダマスク模様などが一般的です。
モロッカンインテリアで使われる色と素材
モロッカンスタイルは、比較的幅広い木の色が対応でき、一般的なナチュラル色でも馴染みますが、グレーがかった古木や、落ち着いた色合いのダークブラウン、赤褐色のマホガニーなどが特徴を出しやすくなります。
モロッコ風インテリアの色は、文化的背景から、異国情緒たっぷりのカラフルな色彩が使われますが、中でも、アラブのイメージの朱色や、地中海イメージのブルーやホワイト、ベージュなどが特徴的に使われます。
その他にもカラーを複数入れたい場合は、土色が入った、彩度が低めの落ち着いたトーンにするとテイスト感を出しやすくなります。照明にはシルバーが使われることもあります。
モロッカン風インテリアには、素材にもその特徴が表れます。使われる素材は、木、布、タイル、土、グリーンなどの自然素材のほか、装飾としてアイアンが使われることもあります。ファブリックは、シフォンなどの柔らかい素材が中心で、リラックスした空間を演出しています。