ブラックを効かせたモダンインテリア
ウォールナットの木目とブラックを取り入れ、自然さと重厚感を両立させたコーディネート。
~インテリアコーディネーターが
プロの視点でコーディネートを解説します~
人気のウォールナット、実はブラックとの相性がとてもいい色です。そのため、ウォールナットを基調として、ブラックのレザーをソファや椅子の張地で取り入れたコーディネートは一般的によく見られますが、今回は、収納家具の扉や椅子の脚・アームまでブラックをもっと積極的に取り入れたコーディネートを有名木工家具ブランド「柏木工」よりご紹介します。シックな大人の雰囲気です!
ブラックが、重厚さを増す
落ち着いて、高級感のある、重厚な雰囲気にしたい、と考えるなら、深く濃い色を使います。ですから、一般的に木目が見えるウォールナットのブラウンより、木目が見えないほど濃い色のダークブラウンの方が、もっと重厚なイメージになりやすいのです。しかし、木目が好き、すこし自然な風合いも感じたい、ということもありますね。それであれば、ウォールナットの木目を基調として、部分的にブラックを取り入れると、お部屋全体の色がより落ち着いて、「高級感のある重厚さ」と「自然な風合い」を両立させることができます。
ブラックが持つ、「和」の表情
ブラックに塗装された木は、日本人にとっては、漆塗りを連想させ、それだけで「和」を感じることができます。もし、お料理好きで和食をふるまうことも多く、和食器やテーブルコーディネートにこだわっていらっしゃるのなら、家具にブラックの塗装を取り入れるのは、とても相性がよく洗練されたコーディネートと言えます。全体をブラックすると、重く、格式張った印象にもなりますので、ウォールナットとの組合せでバランスを取ると、日常の食卓としても違和感のない親しみやすさも生まれます。
身体に沿って、支える
椅子は、デザインだけではなく、座り心地も重要です。とくに、ゆっくりと料理を楽しむ方にとっては、高級レストランと同様に長時間座っていても疲れない椅子が欲しいところですね。こちらの椅子は、座面がモールド成形されていて、お尻にフィットするので、疲れにくい。見た目には、シックで格好いいチェアですが、実用性にも決して手を抜きません。居心地の良さは、デザインと機能の両面があって、実現するものだと思います。