光をデザインするお部屋
~インテリアコーディネーターが
プロの視点でコーディネートを解説します~
フロアライトのような置き型の照明器具を選ぶときは、照明器具のデザインを重視するのが一般的ですが、あえて照明器具ではなく、その光に注目して照明器具を選んでみると、これまで想像もしなかった、くつろぎのリビングが完成します。今回は、置くだけで簡単に造り付けのような間接照明のある空間を楽しめるフロアランプのある空間を、照明ブランド「DI CLASSE(ディクラッセ)」からご紹介します。
夕日を連想させる灯りをつくる
照明計画をするとき、その明かりは、一日の中のどんな時間帯に、どんなシチュエーション、どんな目的で使う明かりなのか、を考える必要があります。仕事のあと、家に帰ってゆっくりするリビングのための明かりを考えるなら、自然界の夕日を連想させるような明かりをお部屋の中で再現することです。ポイントは、色と位置。夕日のようにオレンジ系の光で、かつ太陽が沈む間際のような低い位置にある光を、人間は、夕日と判断して、自然と身体は夜の睡眠に向けてリラックスする準備を進めてくれます。寝る前のリラックスタイムの明かりによって、夜の睡眠の質まで変わってきます。
明かりをつくるのは、光と壁?
ベッドのヘッドボード下にこの照明を忍ばせれば、睡眠前に寝室で、アロマを焚いて、お気に入りのハーブティーを飲む、そんなリラックスタイムを過ごす方には、ぴったりの癒しの空間が完成します。このとき、ポイントは、光を反射する白い壁があること。間接照明の場合は、光源そのものではなく、光が照らす白い壁を見て、明かりを感じるので、光を受け止めて発光してくれる、白い壁があることが重要です。こんなすっきりしたフレームのベッドなら、光に照らされて、柔らかな光を放つ壁を存分に楽しむことができますね。
光をもっと自由に、楽しむ
このフロアランプは、立てて使うことも可能。さらに、付属のオレンジ色の透明シートを外せば、白っぽい明かりも楽しむことができます。位置が高く、白い光は、昼間の太陽を連想させるので、お部屋も活動的な雰囲気に変わります。フロアライトはシェードがあるもの、ベッド脇のランプはナイトテーブルの上にテーブルランプを置くもの、そんな常識にとらわれずに自由に照明をコーディネートしてみませんか?