静と動のバランスでつくる、北欧モダン
無機質でシャープな要素(静)とナチュラルで動きのある要素(動)とのバランスのよいミックスが特徴的な北欧モダンスタイル。コーディネートのポイントをご紹介します。
~インテリアコーディネーターが
プロの視点でコーディネートを解説します~
「北欧インテリア」と一口に言っても、そのテイストは様々。今回は、北欧デンマークの人気ブランド「BoConcept」のコーディネートを例に、北欧モダンに特徴的な手法をご紹介します。北欧ブランドの家具を並べるだけでなく、北欧インテリアの一般的な特徴を掴みながら実践すると、その完成度が違います。ぜひご参考にしてみてください。
丸みのあるシルエットが、空間にリズムを
北欧家具の特徴として「丸みのあるシルエット」と言われることがあります。たしかに、北欧のデザイナーズチェアとして有名な、アルネ・ヤコブセンのスワンチェアなども丸みがありますね。ただし、全部の家具が丸みがあるわけではありません。むしろ、全体は直線的なシルエットの家具でまとめた中に、丸みのあるチェアがあると、空間にリズムが生まれて、丸みのあるチェアの存在感も際立ちます。
無彩色がアクセントカラー?
「北欧インテリアなら、北欧らしい柄のテキスタイルを取り入れよう」という方も多いと思います。それも一つの方法ですが、無地だけでも北欧モダンは完成します。北欧モダンの特徴的な配色として是非覚えておいていただきたいのは、一般にベースカラーとして扱われることが多い白や黒がアクセントカラーとして使われている、ということ。テーブルやチェアの脚、照明のシェードがブラック、またはシェードがホワイトなど。是非注目してコーディネート例を見てみてくださいね。
静と動のバランス
北欧モダンでは、無機質でシャープな要素(静)とナチュラルで動きのある要素(動)とのバランスのよいミックスが特徴的です。モダンな要素は、直線的なシルエット、無彩色、シルバーやガラス。一方、ナチュラルな要素は、丸みのあるシルエット、明るい木の色、本革のキャメル色、ラグやクッションのざっくりとしたテキスタイル、植物や動物モチーフなど。100%モダンでも、100%ナチュラルでもない、そのバランスが、ほどよく力の抜けたカッコよさを演出します。