アメリカンカントリーインテリアのコーディネート
アメリカンカントリーのインテリアコーディネートは、素朴でノスタルジック、健康的で温かみのある、古き良きアメリカの田園風景をイメージしています。家族や友人と食事を楽しんだり、一人で本を読みながら過ごしたり、アットホームなくつろぎのお部屋を作りたい方に最適なスタイルです。
同じカントリースタイルでもフレンチカントリーとは雰囲気が異なるアメリカンカントリーの具体的なインテリアコーディネートの特徴を見ていきましょう。
アメリカンカントリーインテリアのフォルムと模様
アメリカンカントリーインテリアのフォルムは、手で切り出したような丸みを帯びたがっしりとしたフォルムが中心です。これらのフォルムは、住まいに素朴な印象を与え、心地よさと快適さをもたらすようにデザインされています。
アメリカンカントリーのインテリアには、ギンガムチェック柄や星条旗のモチーフなど、愛国心にあふれたデザインが多く見られます。赤、白、青は、愛国心や自国への誇りを感じさせる色として、アメリカンカントリーのインテリアによく使われます。
アメリカンカントリーインテリアで使われる色と素材
アメリカンカントリーインテリアの木の色は、パイン材などの木目や節がはっきりしている黄色みの強いナチュラル色を中心に、ミドルブラウンまでの自然な木の色が使われます。塗装される場合もあり、白の塗装がされたものもよく使われます。木目を残した状態でも、真っ白に木目を潰しても問題ありません。
色は、白やベージュなど自然感のある明るい色をベースにダルトーン(くすんだ色調)の赤色を柄模様でアクセントに入れることが多い。他にも青色が使われることもあり、これらの3色はアメリカの国旗に使われている3色でもあります。
白は純真さと潔白や新しい国として生まれて他国の侵略を許さない警戒心、赤は大胆さと勇気や国を一からつくりあげてきたたくましさ、青は正義とこれから困難に立ち向かっていくための忍耐を表していると言われています。
そんなアメリカの建国の意思が、力強く生きていこうとする民衆の心の中に根付いていたことを感じさせます。
アメリカンカントリーインテリアの素材は、木が多く使われますが、他にもテラコッタ、土、石、レンガ、銅と亜鉛を混ぜ合わせた合金の真鍮や手工芸鍛造のロートアイアン(鍛鉄)なども自然を感じさせる特徴的な素材としてよく使われます。布では、木綿や麻、ウールといった、やはりこちらも古くから使われる自然素材が中心となります。
どの素材でも、全体に経年変化でかすれた感じがあり、素材本来の質感をいかした無塗装に近い仕上げでザックリ、ゴツゴツした質感が残っている方がアメリカンカントリーの素朴さや無骨さを表現しやすいでしょう。